アイドルAを読んだ

アイドルA

【感想】
　女性アイドルでありながら、プロ野球の投手。
そして、世間の目を欺くために、顔がそっくりな
幼なじみと登板の時は入れ替わる。
「んな、あほな」である。

　女性のプロ野球投手といえば、漫画の世界では
水島新司の『野球狂の詩』が有名だし、
『ナックル姫』の愛称でおなじみの
吉田えり選手がいるので、おかしなことはない。
　
　むしろ困難なのは『人気アイドルと入れ替わる男子』
こっちの方が難易度がかなり高いと思う。
普段は男性として生活しながら、自身の登板日には
女性アイドルとして仕事をこなす。
ただ女装するだけではない、あくまでも
『アイドルとして』である。
うっすらひげが出たりしては即アウト。
インポッシブルなミッションです。


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　とはいえ、読んでる時は実にすんなり受け容れていました。
作者の力技で強引に、でもなく本当にすんなりと。
思うにそれはあだち充氏自身が無理にこちらに
受け容れることを要求していないからではないかと思います。
「こんなことあり得ないよね」位の感覚で、
少し客観的にこの設定をみているんじゃないだろうか？
われわれと同じ感覚で。
だからこちらもすんなり入っていけるんじゃないか？
このあたりはベテランならではの妙味でしょう。

　作中に出てくるコンビニが『MIX』にも登場していたり、
チームメイトの石岡の名が鉄五郎なのは
野球狂の詩の岩田鉄五郎からかな？とか
いろいろ遊びも入っているのもまた楽しいです。
不定期連載なので次巻がいつでるのか？
そもそも出るのか？
気になって仕方ないですが、
気長に待つことにしましょう。
待ってますよ。


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タグ：アイドルA あだち充