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捕手と漫画~漫画×高校野球⑦~ [漫画×高校野球]

最近の野球マンガを読んでいて、ふと思ったことがあります。
これは時代の移り変わりなのか?
それとも我々の野球見方が変わったというのか?
はたまた漫画家さんの苦肉の策か?
とにもかくにも気になったのはあるポジションの評価の向上です。

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そのポジションとは、そう
『キャッチャー』です。
キャッチャーというポジション、またそのキャラの作中重要度が
著しく向上しているように感じます。
「何を言ってるんだ。キャッチャーなんて重要なポジションに決まってるじゃないか。」
そう思われるのはもっともです。
ですが、「キャッチャーは扇の要」と言いながらも、
子どもの頃は『チーム(クラス)で一番体の大きいやつ、端的に言うと太ってるやつ』
やらされる、そんな役どころだったのです。
当時のこの傾向は、サッカーにおける『ゴールキーパー』と同じといえるでしょう。
そして、そんなかつての捕手像を具現化しているキャラは
あだち充作品に多く見受けられます。
例えば『タッチ』の松平孝太郎や『H2』の野田敦
またそれ以前の作品も総じて『捕手=巨漢』という図式を守っています。
肩が強くていい人で、主砲でなくても大砲で、ムードメーカーも務めます。
それが『昭和のキャッチャー』です。

しかし最近ではかなり様相が変わってきています。
『ダイヤのA』の御幸 一也
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『大きく振りかぶって』の阿部 隆也
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『GRAND SLAM』の蔵座 直哉
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・・・という風に頭脳派でかなりカッコイイ、そんなキャラになっているのです。
これが『平成のキャッチャー』ですか?
高校野球漫画の元祖ともいうべき『ドカベン』の山田太郎も頭脳派で
投手の里中君を巧みにリードしていますが、彼の場合最大の魅力は
なんといってもその打撃にあり、読者もそこに期待しています。
しかし前述の3名は打撃力よりもリード面に重きを置き、
相手打線をいかに抑えるかが試合シーンの柱になっているのです。

いったいこの変化はどのようにして起こったのでしょう?
そのヒントは意外なところにありました。
『野田敦』です。
先ほども出てきた『H2』の捕手です。
彼は日本プロ野球界を代表するレジェンド捕手、
野村克也氏と古田敦也氏からその名前をつけているのです。
プロ野球界きっての頭脳派と称されるお二人の活躍とスワローズの躍進によって
『捕手のリードの重要性』というものが一般にも認知されました。
この野田君は昔ながらの捕手像を保ちながらも
当時のトレンドともいうべき頭脳派・知性派という面も持ち合わせています。
まぁ、あだち作品なので試合中の難しい配球や組み立てなどは出てきませんが・・・。
そこから時代が流れより深く、投球の組み立てや打者との駆け引きといったものが
構築され洗練されていった結果が現在の捕手像になっているのでしょう。
ちょうどこのころから野球ゲームもかなり複雑になったように記憶しています。

「あのキャッチャーはリードがいまいち」
なんていう野球好きの人もいますが、はっきり言って私にはサッパリです。
大事なのはわかります。
わかりますが、何をどうして抑えたもしくは打たれた、
なんていうのはサッパリです。
結果論でしかわかりません。
そんな私には昨今のマンガに登場する捕手たちは
いい教科書になっているのです。
「そんなこと考えてサイン出してるの?」
「この球で打ち取るために先にここへ要求するの?」
とか、心の中で関心しているのです。
(声は出してないつもりですが先日は漏れてたようです・・・)

中学で野球を辞めた私の知らない
頭を使った野球の世界は想像以上に深く、難しいものなんだと、
ただただ投げて、来た球を打って、走って、それは野球の基本ではあるけれども
それだけではない野球があったのですね。
今後、高校野球やプロ野球を今までとは違った目線で観ることができたら
もっと楽しくなるのだろうと思います。

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