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続・キャッチャーについて考えた~漫画×高校野球⑨~ [漫画×高校野球]

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~引き続き「捕手の神格化」について考えます。

 捕手というポジションが評価のされるきっかけを作ったのは
前回書いたように90年代の「ノムさん─古田選手」に違いありません。
ですが、なぜこうも受け入れられたのでしょうか?

 一つは、当時Jリーグが華やかに幕を開け、一大ブームになっていたこと。
「おしゃれなサッカー」と「野暮ったい野球」という評価をされつつあったこと。
サッカーは若者が友人たちと盛り上がりながら観戦し
野球はおっさんがビールを飲みながら家で観る。
そんな図式が出来上がりつつあったことが影響していると思います。
多分に野球関係者は危機感を募らせていたことでしょう。
サッカー好きと野球好きがお互いに
(現代風に言うなら)disっていたのです。
そこで、一瞬の閃きでプレーしているように見えるサッカー
それに対抗する理屈として
『野球は頭脳』という文句が便利だったのでしょう。
知的なスポーツなんだというアピールが
そこかしこで、多くの解説者たちが行っていたように思います。
そしてその象徴が「古田敦也選手」だったのです。

ともすると『知的』アピールは鼻につきがちですが、
当時の古田氏は「のび太くん」と呼ばれていたように
メガネで、しかも一見するとそんなにすごい選手に見えない
それがかえって我々に親しみを与え、一気に人気選手になりました。
これが出来杉くんキャラなら違う結果になっていたでしょう。
しかも古田選手は打撃も良かった。
もちろん肩も強くて、盗塁を刺す。
「強肩の捕手でしかも打てる」
リードの良し悪しが判らない我々にもこれはわかります。

「古田があんなに打てるのは、相手の配球を読んでるらしい。」
「盗塁も走りそうなときには速球系の球を要求しているらしい」

全ては捕手としてのリードがいいから他にもいい影響が出ている
⇒捕手のリードはすごく大事、となったのです。

 そう、結局われわれは「捕手のリード」については分かっていないのです。
あくまでも「打撃」「盗塁を刺す」という目に見える事象の説明として、
「リードがいい」「配球の妙」という目に見えていないものを利用しているのです。
なら逆に「打てるから」「肩が強いから」で起用していけば
「あいつのリードいいんじゃないか」って敵チームは勝手に深読みし、
自滅していくってこともあるんじゃないでしょうか?

 打てて、肩が強いけどリードが不安だから外野に転向
よく聞く話ですが、いつも残念な感じがします。
なんだか目先の結果ばかりを首脳陣が気にしすぎてて、
魅力的な捕手の芽を摘んでいるように思います。


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