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野球について考えた~漫画×高校野球⑩~ [漫画×高校野球]

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私たち日本人はどうしてこんなにも野球が好きなのでしょう?
そもそも野球の魅力って何なのでしょうか?
こう質問すると、
「ズバッと決まった三振に胸がすく」
「特大のホームランに憧れる」
「バッテリーと打者あるいは両軍ベンチの駆け引きにぞくぞくする」
などなど、人それぞれにその魅力を語ってくれることでしょう。
でもそれはほんの一面に過ぎないのではないか?
要所要所の魅力は確かにそんなところでしょうが、
それだけで、こんなにも長く、また多くの人に愛されるでしょうか?
もっと何かあるのではないでしょうか?

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 先ず、『野球』とは何なのでしょう?
端的に言うと「野球=球技」です。
そして球技である以上は両軍の得点で勝敗が決まります。
『何を当たり前のことを』とお思いでしょうが、一つ疑問が出ませんか?

野球以外の球技のスコアボードを思い出してください。
例えばサッカーの場合、前・後半の得点と合計点。
ラグビーは前・後半のトライ数、ゴール数、PG,DGと合計点。
そしてどちらもその合計点はTもしくはTotalとして表記されています。
それは他の球技でも同じです。
では野球のスコアボードを思い出してください。
1~9回オモテウラの各得点、そして最後に合計点。
しかしそこはTotalを表すTではなく
Rという文字が表記されています。
そう、野球の得点は他の球技の得点とは
明らかに性質が異なるのです。
サッカー中継を観ていると得点シーンでは「ゴールゲット」「ゴールを奪う」
と各局アナウンサーが絶叫しています。
対して野球では、「ホームイン」「生還」という表現を使います。
「生還」・・・そう、得点を奪ったのではなく、
あくまでも生きて還ってきたのです。
どれだけ相手からゴールというものを奪い取ったかではなく、
何人の走者という自軍の兵が生きて還ってきたのか?
それを競い合うのが野球という競技なのです。

 そこでポイントとなるのが『塁』です。
野球には通常、本塁を含めて4つの塁があります。
塁を辞書などで引くと「土などで作った構造物」とあります。
外敵などからの防御のために作られるものです。
いわば小さな城の様なものでしょうか?
打者と呼ばれる攻撃兵はその敵地の城を
一つずつ攻め落としていきます。
そして敵の”本丸=本塁”を陥れ、
無事に自陣に生還できた兵士の数を競うのです。
 
 つまり、野球とは球技の形をした【城盗り合戦】なのです。
そう考えると野球という競技がこんなにも特別に人気があるのも頷けます。
『戦国武将』『三国志』・・・人気のコンテンツですよね。
【歴女】なんて言葉もありましたが、男女問わず好きな人は多いです。
そして、そんな興奮を現代社会において感じられるのが野球なのです。
これは他の競技では味わうことのできない要素です。
 
このような『戦国的ロマン譚』で重要な要素として、
”一騎打ち”があります。
「やぁやぁ、我こそは〇〇が武将、△△なり」と名乗りを上げ
相手方もそれにこたえて刃を交えるという展開。
打者と投手はまさにこれではないでしょうか?
場内アナウンスという現代の名乗りを受け、
バッターボックスという先陣に立つ打者。
返り討ちにせんとマウンドから見下ろす投手。
そして軍師さながらに策を練る捕手。
・・・まさかアメリカ発祥と聞いていた野球に
こんなにも日本人好みの戦国物語的魅力が詰まっていたなんて!
 
私は韓国、台湾などでの戦国時代的なコンテンツの人気は知りません。
ですが、たまにドラマで時代劇風な設定のものがあることを考えると、
「東アジアの人ってこういうの好きなのかなぁ?」と思います。
「だから野球が盛んなのかなぁ」と。
”BaseBall”と”野球”の違いってこういうところに端を発しているんではないでしょうか?


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